製品紹介


電源ライン用

100V商用電源は、片線が接地極であり不平衡回路になっております。このため電源ラインのノイズ成分は、ディファレンシャルモード(線間のノイズ)とコモンモード(電源線と大地間ノイズ)が混在しており、ノイズフィルタには両方のノイズ成分を低減させる必要があります。また、電源ラインに侵入するノイズには、インバータなどの各種高周波機器からのノイズの他に、放送波や各種無線波の混入など、低周波帯から高周波帯(数10kHz〜数10MHz)まで広帯域に存在します。このような伝導ノイズの対策としては、ノイズフィルタによる対策が効果を発揮します。

一般のノイズフィルタは、アースをすることで効果を上げています。しかし、一般家庭や事務所等で電子機器や通信機器を使用する場合には、アースがとれないことが多く、またアースをしても確実な接地がおこなえないため、カタログに示すような性能を発揮できず、効果的なノイズ対策ができない場合があります。

当社の電源ライン用ノイズフィルタは、このような問題に対応するために、NTTと共同開発した複合形コモンモードチョークを採用する事で、アースレスで、しかも広帯域・高減衰を実現しています。また、インバータノイズに対応する低周波ノイズフィルタも用意しています。

信号ライン用

インバータノイズの周波数範囲である 10kHz1MHz40dB以上の減衰特性をもつフィルタを開発しました。高周波ノイズの対策用には、100kHz50MHz30dB以上の減衰特性をもつフィルタも用意しております。接続は、モジュラジャックとプラグにより簡単に接続できるようにしております。

早見表

※詳細は各ノイズ対策用品をご参照下さい。


減衰特性の測定回路

電源ライン用ノイズフィルタの安全上の注意

注意

●機器組込タイプ(SCFKSJシリーズ)は過電流に対する保護装置が内蔵されておりませんので、電源側(入力側)に定格電流に見合ったヒューズまたはブレーカ等を入れてください

警告

●機器組込タイプには相間にXコンデンサが入っておりますが、放電抵抗は入っておりません。接続する機器に放電素子等がない場合、感電の恐れがありますので、放電抵抗を接続してください。

放電用の抵抗は使用電圧により以下のものを推奨致します。

   @100V系でご使用の場合 100kΩ 1/2W

   A200V系でご使用の場合 400kΩ 1/2W

危険

●必ず定格電圧、定格電流以下でご使用ください。定格を超えてご使用の場合、火災、故障等の原因となります。

使用上のご注意

●ノイズ対策用品の入力配線と出力配線はできるだけ離してください。一括で束ねたり、平行に配線しないでください。

●取付位置はできるだけノイズ源に近い位置にしてください。